2022年4月12日、WingRidersがメインネット上でローンチしました。
これに対し、ローンチ前からチャールズ・ホスキンソン氏が「カルダノでのこのDEXを本当に楽しみにしています。」とツイートしていたので、かなり気になるプロジェクトだと感じました。
Really looking forward to this DEX on Cardano. There are so many coming online soon https://t.co/q8M9403hIp
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) January 26, 2022
また、チャールズ氏は、「WingridersはCardanoでローンチする最もエキサイティングなDEXの1つ」ともツイートしており、期待値はかなり高そうです。
Wingriders is one of the most exciting DEXes to launch on Cardano and now they are bringing stablecoins! https://t.co/Rpsl9znhyl
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) April 12, 2022
WingRidersについて気になる方は是非この先をご覧ください。
WingRidersとは?
WingRidersは、カルダノのeUTxOモデルに加えて、自動マーケットメーカー(AMM)の分散型取引所(DEX)です。このプロジェクトは、当初からカルダノの分野で最も尊敬されている開発チームの一つであるVacuumLabsによって運営されています。
WingRidersの目的は、Cardanoエコシステム全体のインフラになることです。また、非常に簡単にウォレットやDappに統合できます。ちなみにインフラとは、基盤となる設備や要素のことをいいます。
Vacuumlabsとは?
Vacuumlabsは、Adaliteウォレットの作成者としてよく知られており、モバイル版のYoroiウォレットの開発においてEMURGOと協力しています。
また、Cardanoトランザクション署名プロセスを再実装することにより、LedgerおよびTrezorハードウェアウォレットにも貢献しました。
左がLedger(レジャー)、右がTrezor(トレザー)です。
ちなみに、ハードウェアウォレットとは仮想通貨を通信環境から隔離した状態でも保管できるウォレットのことです。
ミルコメダによってカルダノでUSDC、USDTが利用可能に。
次はこちらの記事を参考にミルコメダによってWingRidersでUSDC、USDTが利用可能になった、という解説をしようと思います。
WingRidersは、Milkomedaおよび、Flintウォレットとのパートナーシップ、またメインネットの立ち上げ、さらにwADA(「ラップされたADA」)で実行されるミルコメダサイドチェーンでのイーサリアム仮想マシン(「EVM」)の実装を発表しました。
これが何を意味するのかというと、USDC、USDTなどのERC20ステーブルコインをカルダノメインネットで実行できるようになったということです。
ちなみに、こちらがCardanoメインネットでの初めてのUSDCトランザクションです。「USDC」と記載されているのが分かると思います!!
ミルコメダについて具体的に解説します。
まず、ユーザーはMetamaskを使用し、 Nomadブリッジを介してEthereumベースのERC20アセットをMilkomedaサイドチェーンに移行できます。
ミルコメダ自体は、カルダノのEVMベースのサイドチェーンであり、ユーザー用に保存されたERC20トークンをサポートします。
ゲートウェイはこれらのERC20トークンをロックしてから、これらのトークンに相当するCardanoネイティブトークンをCardanoブロックチェーンに発行します。これはFlintウォレットを介して行うことができます。
明らかに、ERC20トークンをeUTxOベースのカルダノチェーンにマッピングするには、マッピングの処理をするための「ミルコメダブリッジ」と呼ばれるゲートウェイが必要です。
ちなみにマッピングとは、何かと何かを関連付けることを言います。
読者の中には「ラップされた」トークンの概念をよく理解している人もいるかもしれませんが、以下に簡単な概要を示します。
図を見ると、イーサリアムブロックチェーンからミルコメダサイドチェーンまで、これらはすべてETHチェーンであり、メタマスクで処理できることがわかります。
同時に、マッピングされたものは、Cardanoメインネットブロックチェーンにロックされている、事前に作成された20のUSDCトークンをリリースします。
これらのトークンは、「ロックされた」ERC20トークンを保持するスマートコントラクトにマッピング(関連付け)されます。
ミルコメダには、まさにそのようなブリッジである「ミルコメダブリッジ」の機能が含まれています。
また、ERC20トークンを表すラップされたトークンをMilkomedaゲートウェイからFlintウォレットに送信できます。
FlintウォレットはすでにWingRidersDEXでサポートされているため、ユーザーはこれらのトークンを使用して、必要に応じて流動性の提供、スワップが可能です。
WingRidersで現在できること
4つの出来ること
①スワップ
②流動性の提供
③ステーキング
④イールドファーミング
WingRidersのステーキングについて
このステーキングの仕組みがとても面白いので解説します。
結論から言うと、ADAを含む流動性プールに流動性を提供することで、カルダノ・ブロックチェーン上から追加のステーキング報酬を得ることができます。
さらに!!投票によってステーキングするプールを選ぶこともできます。
恐らくですが、LPトークンを組んだ際のADAをステーキングすることが可能で、委任するプールを投票によって決めることが可能ということだと思います。
①ステーキングを押す。
②「MANAGE VOTE」を押す。するとこの画面になる。
③マウスの矢印を「VOTE」の所に持っていくと、「Voting is coming soon!(投票機能はもうすぐです!)」と表示される。
④「Type pool name or hash to see other than default staking pools」で「SASA」と入力すると僕が運用しているSASA Stake Poolもしっかり表示された。
終わりに
今紹介した、ステーキングのVOTE機能が利用できるようになったり、イールドファーミングのAPRが公開されたりと、WingRidersDEXの機能が整ってき次第、新たな記事を書く予定です。
良いプロジェクトもあれば、悪いプロジェクトもあります。しかし、どちらにせよ仮想通貨でチャンスを掴むには、早く情報を仕入れることが大事だと僕は考えています。
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