マルチアセット台帳
マルチアセット台帳とは、複数の(マルチ)アセット(トークン)をADA同等のネイティブトークンとして扱える台帳のこと。
ネイティブトークンとは、そのブロックチェーン独自のトークンのことをいいます。
これはカルダノロードマップにおけるGoguen期のMaryハードフォークで実装され、このハードフォークにより、カルダノネットワークにマルチアセット機能をもたらしました。
この機能は、ユーザーがカルダノ上で独自のトークンを発行することを可能にしました。さらにユーザーがカルダノ上で発行したトークンはカルダノブロックチェーン上でのネイティブトークンとなります。これは、Cardanoチェーンの恩恵をフルに受けることができると言えます。
では恩恵とは何でしょうか?
この恩恵には、ADAと同レベルの安全性やユーザーがトークンをロールアウトした後のガバナンスシステムなどが挙げられます。
ちなみにメアリーハードフォークは2021年3月1日21時44分51秒(UTC)つまりエポック251に行われました。
WE'RE ON!! We can today confirm that the ‘Mary’ #Cardano protocol update is now fully confirmed for March 1st.
Another key milestone in the #Goguen rollout, the update introduces native tokens & multi-asset support, bringing exciting new use cases for #Cardano 1/3 pic.twitter.com/FFK0cGNbmD— Input Output (@InputOutputHK) February 24, 2021
ETH と ADA の違いで理解を深める
先ほども述べた通り、カルダノによって発行可能トークンは、カルダノのネイティブトークンとして扱われます。対して、イーサリアムで発行したトークン(ERC-20のような)は、イーサリアムのネイティブトークンとして扱われません。
また、イーサリアムのトークンの発行はスマートコントラクトを介して発行します。さらに、イーサリアムで発行した独自トークンの移動にもスマートコントラクトが必要になります。イーサリアムチェーンの手数料が高いのはこのためです。
対して、カルダノは発行したトークンをADAと同等のネイティブトークンとして発行できるため、単純な送受信などにおいてはスマートコントラクトが不要です。これにより低コスト・高セキュリティな独自トークンの発行が実現しました。
参考文献
Native tokens to bring new utility to life on Cardano
Welcome to native tokens on Cardano!
コメント