市場激震!最近の市場崩壊が暗示する仮想通貨の行方とは?

仮想通貨考察

仮想通貨市場への打撃:ビットコインの大幅下落の背景

2024年8月の市場暴落は、過去30年でリーマンショック(2008年)とコロナショック(2020年)以来の大規模なものとなりました。この暴落の背景には、日本銀行の金利引き上げと、それに伴うキャリートレードの巻き戻しが大きな要因となっています。

画像https://x.com/kaigaifxguide/status/1340235429962891265 より引用

キャリートレードとは、低金利の通貨(日本円)で資金を借り、高金利の資産に投資する戦略です。日本銀行が金利を引き上げたことで円高が進行し、投資家は円で借りた資金を返済するために資産を売却する動きを強めました。この結果、世界中の市場で大規模な売りが発生し、株式市場や仮想通貨市場が大きく下落しました。

特にVIX指数(恐怖指数)は急上昇し、リーマンショックやコロナショック時と同様のレベルに達しました。VIX指数が65を超えたのは、これまでにリーマンショックとコロナショックの2回しかなく、今回は3回目となります。このような高水準のVIX指数は、市場全体の不安感を反映しており、投資家のリスク回避行動が強まっていることを示しています。

仮想通貨市場もこの影響を受け、ビットコインやその他の主要仮想通貨の価格が大幅に下落しました。これは、仮想通貨がリスク資産としての性質を持ち、市場の不安定さが直接的に影響した結果です。

最近の市場暴落と2020年のコロナショックの分析

共通点

両者に共通する点としては、まず市場の急落が挙げられます。2020年のコロナショックでは、パンデミックの発生により世界中の株式市場や仮想通貨市場が急速に下落し、VIX指数も急上昇しました。同様に、2024年8月の暴落でも日経平均が急落し、リーマンショックやコロナショック以来の大規模な暴落となりました。この時もVIX指数は再び高水準に達しました​。

また、どちらの場合もグローバルな影響が見られます。コロナショックでは、パンデミックにより全世界の経済活動が一時停止し、国際的なサプライチェーンが混乱しました。これにより、全ての主要市場が影響を受けました。2024年の市場暴落も、アメリカの経済懸念や日本銀行の金利引き上げなど、複数の要因が重なり、グローバル市場に波及しました​。

投資家のリスク回避行動も共通点の一つです。コロナショックでは、投資家はリスク資産から安全資産(例:債券、金)に資金を移動し、株式市場からの資金流出が加速しました。同様に、2024年の市場暴落でも投資家は株式から安全資産に資金を移動し、リスク回避行動が強まりました​。

相違点

一方で、これらの暴落には明確な相違点も存在します。コロナショックは、新型コロナウイルスのパンデミックによる健康危機が直接の原因であり、経済活動の停止とロックダウンが市場に大きな影響を与えました。これに対して、2024年の市場暴落はアメリカの経済指標(特に雇用データ)や日本銀行の金利引き上げ、キャリートレードの巻き戻しが主な要因です。

また、市場の準備と対応も異なります。コロナショックの際には、各国政府と中央銀行が迅速に大規模な金融緩和策を導入し、例えばFRBは金利を大幅に引き下げ、量的緩和を実施しました。しかし、8月の市場暴落では、現時点でFRBが即時の金利引き下げを行っておらず、経済状況を見極めながら対応を検討している段階です。

これらの点を踏まえ、両者には市場の急落、グローバルな影響、投資家のリスク回避行動という共通点が見られる一方、原因の違いや市場の対応などにおいては明確な違いがあります。

投資家心理と利下げ期待:市場はどこへ向かうのか?

しかし、今回の暴落を受けて、FRBが金利を引き下げる可能性が高まっています。現在の経済状況と市場の反応を踏まえると、FRBが9月に利下げを行う確率は高いと考えられ、市場にはポジティブな影響が期待されています。また、7月の雇用統計が予想よりも弱かったため、8月の雇用統計も低調であれば、利下げが行われる可能性が高まると見られています。ただ、雇用統計の中でも、平均時給は年率で3.6%の上昇を見せており、米国経済が完全に失速しているわけではありません

https://news.mynavi.jp/article/20240808-3000856/ より引用

こうした状況の中で、市場が悲観的な見方に傾いていると、経済の実態がそれほど悪くないにもかかわらず、利下げが期待外れとなる場合や、利下げが行われない場合に、さらなる価格下落を引き起こすリスクがあります。投資家が悲観的な見方を強めることで、市場にマイナスの影響が出る可能性があるため、慎重な対応が求められます。今後数ヶ月は、もう一段階の下げが来てもいいように、バランスの良い戦略を取ろうと考えています。

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