カルダノで分散型不動産を構築する”GoKey”とは

プロジェクト

今回は、カルダノ上に分散型P2P不動産金融(Decentralized Peer-to-Peer Real Estate Finance)を構築する”GoKey”について解説します。

不動産のデメリットの1つとして、売却手続きや、賃貸借(ちんたいしゃく)契約などの手続きに手間がかかってしまうことが上げられます。しかし、NFTやスマートコントラクトを使えば、その手間が省けるはずです。

GoKeyは、このような手間を省くこと。また、一般の人々が不動産という財産を形成できるようにすることを使命としています。

GoKeyについてもっと知りたい、という方は是非この続きもご覧ください。

GoKeyについて

GoKeyは、一般の人々でも、持ち家による富の形成のメリットを受けれるようにすることを使命としています。

また、不動産の所有者と賃貸人に対して、これまで不可能だった方法でエクイティと流動性の作成、保管、譲渡する機能を提供します。

GoKeyは、アメリカで大規模かつ拡大しつつある住宅市場の重要なニーズに応えるために設立されました。アメリカ住宅用の不動産賃貸市場は大規模かつ成長中です。この市場は、年間4850億ドル以上と推定されています。

しかし今、大きな問題があります。それは、多くの人が家を持つことができなくなってきているということです。

なぜこのような問題が起こっているのでしょうか?
主に不健全な金融政策が要因です。ここで原因となっている7つの問題点を述べます。

1. 金融政策が低金利とインフレを促進
2. 政治家と中央銀行が国の通貨の価値を下げる
3. 低金利が不動産投資家の需要を喚起する
4. 大口投資家と利回りを求める人が住宅価格を吊り上げる
5. 所得の伸び悩み
6. ミレニアル世代と若い世代は賃貸サイクルから抜け出せない
7. 若い世代が富を築きにくくなっている

こちらをご覧ください。


米国の住宅費 2011年から99%増加

米国の世帯収入 わずか17%増加

これを見ると、住宅費のコストが99%も増えたのに、収入はたったの17%しか増えていないことが分かります。このような状況だと当然、所得に伸び悩み、賃貸で家を借りるしかなくなります。

少し話はズレますが、僕も、現代は所得に伸び悩む時代だなと感じています。1年ほど前から、”生活コストは上がっているのにちっとも所得が増えない”という空気を感じ取りました。そのような状況から一刻も早く抜け出したい!と思い、当時、右も左も分からない高校生でしたが仮想通貨の世界に飛び込みました。

そこで出会ったのがカルダノです。僕は人生を変えるつもりでカルダノと向き合っています。

正直な話、SPOの給料はどうしても委任量に左右されてしまいます。毎月サーバー代が8万円くらいかかっていることもあり、もうSPOの継続は厳しんじゃないかな…と思った時期もありました。そのような状況の中、情報発信を継続しているうちにSASA Stake Poolへ委任してくれる方が少しづつ増えてきました。プール創設当初から委任して下さっている方、また新たに委任して下さった方、本当に僕を支えてくれてありがとうございます。

少しでも皆様の役に立てる、また、豊かになれるような発信を今後とも頑張ります。この活動が皆様の人生を変える、また、僕の人生を変えるものになると幸いです。僕の活動やSPOの仕事を応援して下さる方は、SASA Stake Poolへの委任を検討してもらえると大変助かります。

“権利の束”を理解する

イギリスのコモンローの長い歴史の中で、不動産の所有権は「権利の束」と呼ばれてきました。
それぞれの「権利」は 個別に付与、購入、販売、遺言、交換 でき、担保にすることもできます。

パスタの束を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。パスタの束がここでいう「権利の束」
であり、パスタ一本一本が「権利」というイメージです。

“権利の束 “をトークン化する

カルダノのブロックチェーンとスマートコントラクト技術により、現在ではこれらの権利を効率的かつコスト効率よく表現し、安全で不変のデジタルフォーマットで記録することができるようになりました。

安全で不変のデジタル形式(「NFTの束」など)で表現・記録し、「束」の中で個別にトークン化された権利を、特定の期間、複数の当事者間で交換することができます。

このような革新的なアイディアにより、これまで不可能だった流動性とオプション性を実現することができます。また、投資証券のトークン化にも大きな可能性があります。

流動性…不動産において、物件の換金がしやすいかどうかを言う。

オプション性…金融において、目的物を一定の期期間後に一定の価格で取引する権利のこと。

投資証券…不動産投資信託において、投資主であることを表す証券のこと。

GoKeyは、賃借人(ちんしゃくにん)が新しいタイプのモバイル金融資産を築く手助けをします。

賃借人お金を払って物を借りる人のこと。

個人とその家族は、本来は時間・費用がかかり、時には信頼できないような仲介業者を回避することで、不動産資産をより効果的に構築し、維持することができます。

GoKeyのアプリケーションのイメージ

スマホで不動産が手軽に管理できるのはかなり良さそうですね!!

GOKEYトークンについて

お金の歴史とGoKeyが目指すもの

金が何千年もの間通貨として使用された理由は、その希少性と世代を超えて価値を維持する能力でした。しかし、輸送が重く、一箇所に安全に保管することが難しいなど、日常の使用上の問題はたくさんあります。

そこで、金と交換できる紙幣を発行し、より抽象的なお金の概念に移行しました。ここでの問題は、発行を担当する仲介者が、準備金よりも多くの紙幣を印刷し、差額をポケットに突っ込むことです。その結果、最初の不換紙幣が偶然にも誕生しました。

不換紙幣とは、正貨 (金,銀などの本位貨幣) に兌換されない紙幣のことを言います。

不換紙幣は、実際に価値のあるものに裏打ちされているのではなく、権威者が価値があると言ったから価値が付いているものです。

暗号通貨が発明されたことで、透明性の確保が可能になってきました。しかし、暗号通貨が一時の流行なのか、それとも今後伸びていくのか分からないため、市場は仮想通貨をどのように評価すればよいのか分からないのです。

そこで登場したのがステーブルコインです。このトークンは多くの場合、不換紙幣の価値に固定されています。もしかすると、ステーブルコインの種類によっては、偶然にも銀行のようなものをまた作ってしまうかもしれません。

もし、何らかの資産に裏打ちされているタイプの安定コイン、つまり法定通貨ベースの暗号であれば、通常の紙幣と同じ批判が適用されます。法定通貨は上限のない通貨なので、遅かれ早かれ、インフレにより価値が0に近くなります。

こうした初期の段階でも、例えばUSDTを担当するTetherのような組織は、その発行枚数を考えると、必要以上に多くのトークンを作成していると非難されています。

つまり、ブロックチェーン上で古い金融システムを再現するつもりがないのであれば、お金について考え直さなければなりません。分散化が目的なら、分散化された安定した通貨を開発する必要があります。

とりわけこれが、GoKeyの持つ目標です。GoKeyの決済・ユーティリティトークントークンは、ステーブルコインの原理を利用して、アメリカの住宅不動産市場の価値とペグさせるタイプのアセットです。

さらに、トークンは、参加する不動産に付随する財産権の市場の作成を可能にします。そのため、比較的即時のユースケースがあることを考えると、トークンの市場流動性が確保され、したがって安定性も確保されます。

GoKeyトークンの価値を不動産に合わせる理由

金やその他の貴金属は、主に世界中の安全性の高い金庫室にあります。金と銀がどれだけあるかは誰にもわからず、私たちは言葉のみを信じています。

一部の推定では、本物の金の30倍もの「金に交換可能な紙」が存在する可能性があると言われています。つまり、存在する全ての金の棒につき、その「金の棒は俺のだ!!」と思う人が30人いるということです

明らかにこれは、砂の上に建てられた今にも倒れそうな家のようであり、これが倒れるとなると、回復するのに何十年もかかるかもしれないし、その時には、また二の足を踏み、同じ失敗を繰り返す可能性も十分にあり得ます

金(とその派生物)の行き過ぎた証券化の要求は、特に監査が困難になります。よってGoKeyの金融システムは、金はインフレに対してその価値を維持した驚異的な歴史的実績がありますが、価値維持の保証にはならないと考えます。

僕的には、手元に物質として金を持っておくのは資産のリスク分散という点でかなりありなのではと思います。

一方、既存の不動産は隠すことがはるかに難しく、公的な登記簿があるため、知らないうちに複数の人に契約されていることはあまりありません。

また、GoKeyは不動産をトークン化することで、ブロックチェーン上で全てを検証できるようにしています。

今のところ、アメリカの住宅用不動産市場の総価値を測定することは、金の本当の価値がどうあるべきかを測定するよりもはるかに簡単なことだそうです。

そのため、GoKeyトークンの価値を固定するための指標を簡単に得ることができ、理論的にはこのトークンは将来に渡って安定するはずです。

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