Orphaned(孤立)ブロック と ハイトバトル、スロットバトルについて

カルダノ技術解説

Orphaned(孤立)ブロック

Orphaned(孤立)ブロックとは、カルダノネットワーク内のノードによって生成されたが、その後無効化されたブロックのことです。孤立したブロックは、ステークプールのパフォーマンスにはカウントされず、報酬も発生しません。

Orphaned(孤立)ブロックは、スロットバトルハイトバトルで発生します。

スロットバトル

スロットバトルは、1つのスロットに対して、複数のノードのブロック生成スケジュールが重なった場合に発生するバトルです。この場合、同時に2つのブロックを生成することはありません

なぜなら、ノードが1つのスロットに対して2つの有効なブロックを受信すると、VRFプルーフ値が低いブロックが最新のブロックとして選ばれ、ネットワーク全体に伝播され、もう一方のブロックは使用されなくなるからです。

よってほとんどの場合、スロットバトルで負けると孤立(Orphaned)ブロックにはなりません。また、VRFプルーフ値はランダムに決まるため、スロットバトルが発生した場合、その結果は運次第です。

スロットバトルが発生し負けた場合、ノードのログに”Stolen”と表示されることが多いです。

ハイトバトル

ハイトバトルは、あるノードのブロック生成スケジュールのスロット番号が、他のノードと近い場合に発生するバトルです。この場合、ブロック伝番で早いほうが勝ちます。ブロックが次にブロックを生成するステークプールに伝搬されない場合、ブロックは孤立(Orphaned)します。

ハイトバトルが発生し負けた場合、ノードのログに”Ghosted”と表示されることが多いです。

Ghosted

スロットバトル or ハイトバトルに敗北し、ブロックが孤立(Orphaned)すると、ノードのログには”Ghosted”と表示されます。

基本的に、スロットバトルで負けるとStolenになり、ハイトバトルで負けるとGhostedになります。しかし稀に、孤立(Orphaned)ブロックになったのにStolenになったなどの例外もあります。

Stolen

先ほども述べた通り、基本的にはスロットバトルで負けるとノードのログには”Stolen”と表示されます。

Stolenは主にスロットバトルの場合に表示され、ブロックも生成していないので、Orphaned(孤立)ブロックにならない場合がほとんどです。しかし稀に、複数のプールがブロックを生成する場合があります。その場合は、Stolenであるにも関わらずOrphaned(孤立)ブロックになることがあります。

Orphaned(独立)ブロックを確認する方法

PoolTool.ioを使用すれば、手軽にプールの詳細から、そのプールの孤立(Orphaned)ブロックを調べることができます。

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